学校長あいさつ

 小浜小中学校は、小浜島にある唯一の学校で今年度小学校が創立129周年、中学校が75周年を迎える小中併置校の学校です。

児童生徒数は、4月現在小学校が42名、中学校が18名です。

 小浜島は、国立西表公園域内に浮かぶ風光明媚な場所で、島のほぼ中央には標高99.4メートルの大岳(ウフダケ)があり、与那国島を除く八重山の島々を望む事ができます。

 八重山の三大名歌の一つである「小浜節」には、「大岳に登てぃ押しとみゆ見りば 稲粟ぬ なうり 弥勒世弥報(大岳に登って島を見渡せば、稲粟の実りが素晴らしく豊かだ)」とあるように、一昔前はお米の生産が盛んに行われていました。

 また、小浜島はNHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台にもなった島で、観光客も多く訪れる島です。

 その他、地域行事も多く「結願祭、盆、種取り祭」は、無形文化財にも指定されており、先輩から後輩へと伝統文化の継承がしっかり受け継がれている島です。

 校門の正面には、創立100周年を祈念して建立された石碑に「校訓:故郷の心 豊かに」の文字が刻まれ、「視点はふるさと 視野は世界へ」という島の先輩方の願いが込められています。

 自然に恵まれた環境と伝統行事等をとおして郷土に誇りを持つ子どもたちを育成しながら、本年度の重点目標である「確かな学力の育成」「キャリア教育の充実」「自己肯定感の高揚」を小中併置校の強みを生かし取り組んでいきます。

 先輩達が築いた伝統と校風を守りながら、「チーム小浜」として学校・家庭・地域がしっかりとスクラムを組み将来の担い手となる子どもたちの育成に全力で頑張っていきます。

今年度も、皆様のご支援、ご協力をお願いします。

                                令和 6年 4月 吉 日
                                竹富町立小浜小中学校
校 長 仲山 ゆかり