日誌

平和学習会

平和学習会

沖縄戦が終結したと言われる「慰霊の日」に向けて毎年、平和学習会を企画していますが今年は石垣出身で平和教育活動を行っている綿貫円さんを講師にオンラインで講話をして頂きました。綿貫さんは高校時代に平和集会の企画運営に携わったことがきっかけで平和に関心を持つようになり現在も活動を続けているそうです。沖縄県民は「何で、戦後77年が経っても戦争体験を聞くんだろう」という問いを生徒達に投げかけ講話が始まりました。沖縄戦に関する資料を写真や絵を使い分かりやすく説明し、特に八重山の戦争の特徴は「戦争マラリア」であるとし、マラリアの感染がない島々である無病地帯から感染が広がっている有病地帯へ強制避難させられた歴史について説明がありました。関連する地帯では、艦砲射撃などでの戦死者は178人に対し、マラリアでの死者は3647人と圧倒的に死者の原因が違うことを指摘していました。話を聞いた生徒からは「悲惨な戦争のことを知り、語り継ぎながら戦争を風化させないことが大事です」と意見が寄せられました。今でも、ロシア軍によるウクライナ侵攻が続いている中、「戦争」と「平和」について考えることはとても大事なことだと思います。